AVISTALのVision
現代世界は社会的な繋がりが希薄になり、個が個別に自由に動く世界観が広がる一方、
言葉と歴史を共有する者同士の協働的繁栄を願う伝統的な世界観も残ります。
私たちAVISTALは個人主義的な価値観と伝統的な価値観を両睨みして世界観を形成します。
現代世界の4つの底流
近代的な機械化は産業革命ほど古く、グローバル化と金融化は中世の大航海時代まで遡ることができ、最近30年間に世界の流れを形成しました。人間の分裂は機械化と同じほど古く、またこの30年間に大いに進みました。
1
グローバル化
ヒトやカネやモノや情報を地理的・社会的・情報的境界を超えてより遠くまで届け定着させる。隔絶した「場」が統合されて分業を可能にし、また市場アクセスを拡大するほど、各「場」の裁量は益々失われる。
2
機械化
元来人間が行なってきた活動を機械 (道具と工場を経てデジタル)に代替し、より多くより早くより安く生産・流通を可能にするが、人間の仕事を作用から指示に後退させる。機械の利用者・受益者は益々無産化し、開発者は益々先鋭化する。
3
金融化
形あるもの (経済的実体たる企業や資産やリスク、社会的実体たる人的繋がりや家族など) を経済的価値に還元し、融解・分解して経済内に再配置する。経済効率性の向上に寄与するが、同一形式への収斂を促し多様な文化と歴史を損なう。
4
人間の分裂
近代以降、産業の分業に端を発して専門分化した人間は、専門の狭い領域に閉じ籠る存在となった。今日、専門化は益々狭く多岐に渡り先鋭化するが、生活者としての人間は経済や社会の一側面で圧力や強制を請け、あるがままの人間として調和することの難しさに益々直面する。
現在起きている地殻変動
近年、これらの底流が生む不協和に反動が起きています。
グローバル化への反動
創出した富が社会全体に行き届かず、国内創出した富は所有権の名の下で国外流出する事態への反動が、旧来的な「壁」への回帰と、内と外の明確な区別の形をとって現れる。
機械化と金融化の停滞
個人と企業の経済的自由の拡大は今日停滞し、本格的な変革が現れなくなっている。デジタル化やM&Aという生産性向上策は、完全浸透に至るまでの漸次的改善は見込めるが、効果は減衰し生産性向上に寄与しづらくなる。
- 機械化はプロセスを改善するが、究極の目的は飽食により達成され、高付加価値化したプロセスは益々コスト増大している。
- 金融化はあらゆるものを〈モノ化〉し再分配するが、〈モノ〉に溢れ〈脱魂化〉した社会で人間が生成の力と進むべき方向を失う。
人間の分裂からの引き戻し
グローバル化と機械化と金融化が人間の置かれた状況を改善するという漠然とした期待が裏切られ、それを是正する動きが現れている。
- 手足たる生産を取り戻す動き
- 上場廃止して経営裁量を取り戻す動き
現在の世界では、長くうねり続けた底流が逆流し混沌を生んでおり、今後どう均衡するか見通しづらいですが、混沌が晴れた時にこれまでと異なる新しい景色が現れることが予想されます。

私たちは
「絶対・超越・崇高の〈理念〉を仰ぎ見て〈意思〉を発見し、
有効な〈方法〉を見定めて行動する」人間活動を考えます